メルケル細胞癌 メルケル細胞癌

(メルケル細胞癌に対する承認内容)
バベンチオ®の効能又は効果:根治切除不能なメルケル細胞癌

安全性・適正使用情報

副作用

臨床試験における副作用情報

JAVELIN Merkel 200試験:国際共同第Ⅱ相試験(EMR100070-003試験)1)2)

本剤が投与された117例中85例(72.6%)に副作用*1が認められました。主な副作用は、疲労29例(24.8%)、infusion reaction 17例(14.5%)、下痢11例(9.4%)、悪心10例(8.5%)、発疹8例(6.8%)、無力症及びそう痒症各7例(6.0%)、斑状丘疹状皮疹及び食欲減退各6例(5.1%)でした。重篤な副作用は、パートAでは腸炎、infusion reaction、トランスアミナーゼ上昇、軟骨石灰化症、滑膜炎、尿細管間質性腎炎各1件であり、パートBでは歩行障害、infusion reaction、腫瘍随伴症候群各1件でした。副作用による投与中止は、パートAではトランスアミナーゼ上昇1件、パートBではinfusion reaction 2件、肝機能検査値上昇、腫瘍随伴症候群、胆管炎各1件であった。副作用による死亡は認められませんでした。(承認時)

*1:治験実施時の定義に基づき、本剤投与開始日(1日目)から最終投与30日後あるいは次の抗癌剤治療開始日前日のいずれかのうち、早い時期に発現した副作用(本剤との因果関係が否定できない有害事象)を集計した。

※安全性解析対象集団については試験デザイン項目をご参照ください。

副作用一覧
安全性評価対象例数 117例
副作用発現例数(発現率) 85例(72.6%)
MedDRA器官別大分類及び基本語別副作用発現状況*2
  国際共同第Ⅱ相試験(EMR100070-003試験)
パートA 88例 パートB 29例
全Grade
n(%)
Grade 3以上
n(%)
全Grade
n(%)
Grade 3以上
n(%)
  国際共同第Ⅱ相試験(EMR100070-003試験)
パートA 88例 パートB 29例
全Grade
n(%)
Grade 3以上
n(%)
全Grade
n(%)
Grade 3以上
n(%)
副作用発現症例数 62
(70.5)
7
(8.0)
23
(79.3)
5
(17.2)
血液及びリンパ系障害 2
(2.3)
2
(2.3)
2
(6.9)
0
リンパ球減少症 2
(2.3)
2
(2.3)
0 0
貧血 1
(1.1)
0 0 0
好酸球増加症 0 0 1
(3.4)
0
血小板減少症 0 0 1
(3.4)
0
心臓障害 2
(2.3)
0 0 0
動悸
2(2.3)
0 0 0
内分泌障害 5
(5.7)
1
(1.1)
0 0
甲状腺機能低下症 4
(4.5)
1
(1.1)
0 0
甲状腺機能亢進症 2
(2.3)
0 0 0
眼障害 2(2.3) 0 1(3.4) 0
眼刺激 1(1.1) 0 0 0
眼痛 1(1.1) 0 0 0
眼そう痒症 1(1.1) 0 0 0
流涙増加 1(1.1) 0 0 0
霧視 0 0 1(3.4) 0
胃腸障害 20
(22.7)
1
(1.1)
5
(17.2)
0
下痢 9
(10.2)
0 2
(6.9)
0
悪心 9
(10.2)
0 1
(3.4)
0
口内乾燥 2
(2.3)
0 1
(3.4)
0
嘔吐 2
(2.3)
0 1
(3.4)
0
便秘 1
(1.1)
0 1
(3.4)
0
腹部不快感 1
(1.1)
0 0 0
腹痛 0 0 1
(3.4)
0
上腹部痛 1
(1.1)
0 0 0
腸炎 1
(1.1)
0 0 0
胃食道逆流性疾患 1
(1.1)
0 0 0
イレウス 1
(1.1)
1
(1.1)
0 0
過敏性腸症候群 0 0 1
(3.4)
0
口内炎 1
(1.1)
0 0 0
一般・全身障害及び投与部位の状態 32
(36.4)
0 9
(31.0)
1
(3.4)
疲労 21
(23.9)
0 8
(27.6)
0
無力症 7
(8.0)
0 0 0
悪寒 4
(4.5)
0 1
(3.4)
0
インフルエンザ様疾患 2
(2.3)
0 1
(3.4)
0
発熱 2
(2.3)
0 1
(3.4)
0
歩行障害 0 0 1
(3.4)
1
(3.4)
末梢性浮腫 1
(1.1)
0 0 0
肝胆道系障害 1
(1.1)
0 1
(3.4)
1
(3.4)
胆管炎 0 0 1
(3.4)
1
(3.4)
肝機能異常 1
(1.1)
0 0 0
免疫系障害 2
(2.3)
0 0 0
薬物過敏症 1
(1.1)
0 0 0
過敏症 1
(1.1)
0 0 0
感染症及び寄生虫症 4
(4.5)
0 0 0
毛包炎 1
(1.1)
0 0 0
帯状疱疹 1
(1.1)
0 0 0
インフルエンザ 1
(1.1)
0 0 0
口腔カンジダ症 1
(1.1)
0 0 0
傷害、中毒及び処置合併症 13
(14.8)
0 5
(17.2)
1
(3.4)
注入に伴う反応 13
(14.8)
0 4
(13.8)
1
(3.4)
挫傷 0 0 1
(3.4)
0
臨床検査 13
(14.8)
4
(4.5)
7
(24.1)
1
(3.4)
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加 3
(3.4)
1
(1.1)
2
(6.9)
1
(3.4)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 4
(4.5)
0 1
(3.4)
1
(3.4)
血中クレアチンホスホキナーゼ増加 3
(3.4)
2
(2.3)
1
(3.4)
0
リパーゼ増加 0 0 3
(10.3)
0
血中アルカリホスファターゼ増加 1
(1.1)
0 1
(3.4)
0
体重減少 0 0 2
(6.9)
0
アミラーゼ増加 0 0 1
(3.4)
0
血中コレステロール増加 1
(1.1)
1
(1.1)
0 0
血中クレアチニン増加 1
(1.1)
0 0 0
体温上昇 1
(1.1)
0 0 0
γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 1
(1.1)
1
(1.1)
0 0
血小板数減少 1
(1.1)
0 0 0
トランスアミナーゼ上昇 1
(1.1)
1
(1.1)
0 0
代謝及び栄養障害 10
(11.4)
0 4
(13.8)
0
食欲減退 6
(6.8)
0 0 0
低ナトリウム血症 0 0 2
(6.9)
0
低リン酸血症 1
(1.1)
0 1
(3.4)
0
高カリウム血症 0 0 1
(3.4)
0
低カルシウム血症 0 0 1
(3.4)
0
低カリウム血症 1
(1.1)
0 0 0
低マグネシウム血症 1
(1.1)
0 0 0
1型糖尿病 1
(1.1)
0 0 0
筋骨格系及び結合組織障害 8
(9.1)
0 2
(6.9)
0
関節痛 4
(4.5)
0 1
(3.4)
0
筋肉痛 1
(1.1)
0 1
(3.4)
0
背部痛 1
(1.1)
0 0 0
軟骨石灰化症 1
(1.1)
0 0 0
鼡径部痛 1
(1.1)
0 0 0
筋痙縮 1
(1.1)
0 0 0
頚部痛 0 0 1
(3.4)
0
滑液嚢腫 1
(1.1)
0 0 0
滑膜炎 1
(1.1)
0 0 0
良性、悪性及び詳細不明の新生物
(嚢胞およびポリープを含む)
1
(1.1)
0 1
(3.4)
1
(3.4)
腫瘍随伴症候群 0 0 1
(3.4)
1
(3.4)
腫瘍疼痛 1
(1.1)
0 0 0
神経系障害 11
(12.5)
0 2
(6.9)
0
浮動性めまい 3
(3.4)
0 1
(3.4)
0
味覚異常 2
(2.3)
0 0 0
頭痛 2
(2.3)
0 0 0
微細運動機能障害 1
(1.1)
0 0 0
感覚鈍麻 1
(1.1)
0 0 0
末梢性ニューロパチー 1
(1.1)
0 0 0
錯感覚 1
(1.1)
0 0 0
パーキンソン病 1
(1.1)
0 0 0
会話障害 1
(1.1)
0 0 0
振戦 0 0 1
(3.4)
0
精神障害 0 0 1
(3.4)
0
リビドー減退 0 0 1
(3.4)
0
腎及び尿路障害 1
(1.1)
0 1
(3.4)
1
(3.4)
自己免疫性腎炎 0 0 1
(3.4)
1
(3.4)
尿細管間質性腎炎 1
(1.1)
0 0 0
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 5
(5.7)
0 1
(3.4)
0
呼吸困難 3
(3.4)
0 1
(3.4)
0
咳嗽 1
(1.1)
0 0 0
肺臓炎 1
(1.1)
0 0 0
皮膚及び皮下組織障害 18
(20.5)
0 6
(20.7)
0
発疹 8
(9.1)
0 0 0
そう痒症 5
(5.7)
0 1
(3.4)
0
斑状丘疹状皮疹 5
(5.7)
0 1
(3.4)
0
皮膚乾燥 2
(2.3)
0 1
(3.4)
0
全身性そう痒症 1
(1.1)
0 1
(3.4)
0
脱毛症 0 0 1
(3.4)
0
皮膚炎 1
(1.1)
0 0 0
斑状出血 1
(1.1)
0 0 0
湿疹 1
(1.1)
0 0 0
紅斑 1
(1.1)
0 0 0
多汗症 1
(1.1)
0 0 0
毛孔性角化症 0 0 1
(3.4)
0
寝汗 1
(1.1)
0 0 0
皮膚病変 0 0 1
(3.4)
0
血管障害 2
(2.3)
0 1
(3.4)
0
潮紅 1
(1.1)
0 0 0
高血圧 0 0 1
(3.4)
0
低血圧 1
(1.1)
0 0 0

MedDRA Version 18.1 器官別大分類及び基本語別の治験薬との因果関係が否定できない有害事象、GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる。

*2:承認申請時評価資料に基づき集計した。

1)社内資料:国際共同第Ⅱ相試験(EMR100070-003試験)(2017年9月承認、CTD2.7.6.2)承認時評価資料
2)Kaufman, H.L. et al. :Lancet Oncol 17(10):1374, 2016

本試験は、Merck KGaA及びPfizerのスポンサーシップのもと、実施されました。

市販後の副作用情報

本剤承認日以降に当社で入手した市販後症例の情報に基づき、まとめられた市販後安全性情報の一覧表になります。当該安全性情報は月次で更新しております。

*自発報告、文献報告、使用成績調査等からの情報は含まれますが、製造販売後臨床試験からの情報は含めていません。

なお、記載されている情報は、速報性を重視するために調査の完了・未完了にかかわらず掲載をしておりますので、今後入手する情報などで内容・評価が変更されることがあります。

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2023年11月 JP-AVE-00931

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